ニーチェを召喚する


NEZUMI

HAPAX次号ではニーチェを召喚することにした。ニーチェを読むとはニーチェをめぐる思想闘争をたたかうことである。バタイユがナチスのニーチェと闘い、ドゥルーズがハイデガーのニーチェと闘ったように。ニーチェはアナーキーとファシズムの狭間にあるかのようだが、だからこそニーチェそのものにファシズムを根絶やしにする契機を見出さなくてはならないのだ。ニーチェのファシズム化の典型のひとつは加速主義である。加速主義の先駆である未来派のマリネッティはニーチェ主義者としてムッソリーニと共闘した。バタイユとドゥルーズを論じたニック・ランドはトランプとともに世界の破壊を夢見ている。もうひとつの典型はもっと陰惨だ。いまこの国ではファシズムへの加担を表明するアナキストがボルシェビキと癒着するという現象があらわになっている。右翼政治結社や排外主義者との友情をあきらかにするアナルコ・ファシズムと反リベラルを標榜する左派との結託。かくしてニーチェを召喚することはあらゆるファシズムをボルシェビズムともども葬り去ることとなるであろう。

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