釜ヶ崎弾圧に抗議する
NEZUMI
1
今年、4月に開始された釜ヶ崎のセンター占拠闘争に対し、11月6日、4名が5月31日の監視カメラへの抗議を理由として逮捕するという弾圧が加えられた。われわれはこの占拠闘争をこの困難な時代を切り開くものとして開始直後から強く注目し、支持と連帯を表明してきた。半年の準備をへてこの闘争の可能性を封じるために行われたこの弾圧にわれわれは強く抗議する。
この弾圧が監視カメラを機としていることはきわめて象徴的である。大阪維新が体現するこんにちのファシズムは内面化された相互監視を基礎としているからだ。センター閉鎖をおしすすめた経済主義左翼はシェルターという生政治的統治を行政にかわって代行することでこのファシズムに加担してきた。90年以降の左派のNPO化の無残な結末がここにある。これに追随する社会学者らもリベラルであることによってファシズム的なのだ。センター閉鎖後もかたちを変えて継続されてきたこの闘いはますます重要性を増してきている。
2
あわせてすでに当時者は保釈されたとはいえ、10月22日の即位の礼に反対するデモに対する3名の逮捕、ならびにそれにあたっての警察機動隊のデモに対する介入にも抗議の意を表しておきたい。昨今、リベラルは現政権の右翼性におののくあまり、天皇制にすがりついてきている。これは天皇制の強さではなくリベラルの本質をしめしている。天皇制はあらたな権威主義リベラルとして更新されようとしている。これについては別途考察するが、いずれにせよ現在の天皇制翼賛がこの国の極右化の完成形であることはたしかであり、これへの反撃はいかなるものであれ支持されなければならない。
追記:
上記をアップした後、釜の4名保釈の報が届いた。しかし抗議の意をこめてブログはこのままにしておく。(11・8夕刻)